職場復帰へリハビリも「制度の壁」

先日も、Yahooニュースに気になる記事がありました。

「一生車いす」から復活へ…34歳で脳梗塞の商社マン 職場復帰へリハビリも“制度の壁”

2年間以上通っている民間のリハビリは全額実費です。障害年金を受給していますが、週2回通うだけで1カ月分を使い切ってしまうといいます。

引用:Yahooニュース

私も同様な状態おかれている患者さんに遭遇する機会があります。

難しい問題だとは思いますが、

今回は職場復帰へリハビリも「制度の壁」について

今回の記事で上げられる制度の壁とは?

介護保険以外に使える制度はないか?

まとめていきたいと思います。

今回の記事で上げられる制度の壁とは?

今回の疾患が脳血管疾患のため

リハビリ期間が180日と記載がありますが

実際には回復期病棟にいつ入院したのか?

高次機能障害はないのか?等

様々な要素で150~180日間での入院となります。

ただし、今年度の医療改定によって

入院期間が短くなりつつある点もあります。

話を戻しますが、今回の問題点として上がった点は

年齢の若さです。

介護保険制度は、2000年に開始された「40歳以上が加入し、

要介護・要支援状態になった際に1〜3割負担で

介護サービスを利用できる社会保険制度」で、

市区町村が運営主体(保険者)です。

制度の目的と背景として

高齢化の進展、介護期間の長期化、家族介護の限界を背景に創設されました。

「介護を社会全体で支える」ことを目的とした社会保険方式で、

若い人を想定していない制度設計となっています。

記事の方は34歳と若く、介護サービスを利用しての

リハビリが出来ずに自費での負担が大きくなっています。

この方は、自費でのリハビリを継続し

復職を目指している記事でしたが

実際に当事者となった際に

自費でのリハビリができるほど

金銭的にできるかは難しいと思われます。

自費だと病院や個人経営にもよりますが

1時間で8000~1万円前後程度かかるのではないかと思います。

毎月・毎週となると、それなりの金額になると思います。

介護保険が使用できれば

1~3割程度の負担でリハビリが受けられる点は

経済的に助かる面があります。

介護保険以外に使える制度はないか?

私の職場では、介護保険が使用できるまでの繋ぎとして

身体障害者手帳を取得し、金銭的な負担を軽減しています。

身体障害者手帳を持つことで、交通機関割引、

公共施設・レジャー施設の優待、医療費助成、

税金控除、就労支援など多岐にわたるサービスを受けられます。

金銭的に負担を軽減し、浮いた分をリハビリ等に回すのも

一つの手かもしれません。

まとめ

私も日々の患者さんとの関りで悩む事が多くあります。

リハビリではよく、

「切れ目のないリハビリが大事です」と

言われていますが

制度上の問題で、思うようにいかない事があります。

また、障害受容の点でも難しい点があります。

患者さんは元に戻りたいという気持ちがあり、

それ自体はとても大切な事です。

ただし一度失われた機能は完全に元通りにはならない事も

いつかは理解していかないと

次に進めない点もあります。

受容するまでに時間が必要になります。

今後、もし年齢制限なく介護保険が使用できた場合

どこまでを「ゴール(目標達成)」としていくのか

を明確にしなければ

際限なくリハビリをし続けることになります。

配置転換をして復職ができればゴールなのか?

復職をして元の仕事に戻ることがゴールなのか?

病前と全く同じ生活に戻るまでがゴールなのか?

と無限に続きます。

できる事なら本人の希望に寄り添って

できる事はしていきたと思っていますが

現状の制度設計では限界があります。

医療費・介護費はともに財源が年々厳しくなりつつあります。

理想と現実では差が大きくあります。

今後制度の変更等があれば、

若い人にも優しい制度設計になってくれることを

願っています。

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